
自分が面倒を見てきた子供たちに関して、自分に課しているルールがいくつかある。できるだけたくさん名前を呼ぶこと。目を合わせて話すこと。稽古の間は容赦をしないこと。けれど力量を見誤らないこと。そうして、全てを数えあげるのも面倒なほどになったころ、子供が自分の教えている学校に入学してすぐにまたひとつルールを付け足した。その紅を見たら、名前を呼ばないこと。そうして、彼に同級生が増えて、減って、また増えた頃に、さらにふたつ付け加えた。彼が選んだ人間を、信用すること。子離れができないと外野に言われても、彼の味方でいるということ。
姉が起きてこないので女装をする伏が虎と付き合い始めるいっぽうで親心発揮する五の話です。
